◆バスが止まってくれない

1995年、西表島での出来事。
友人を連れていたので、八重山観光をしようということになり、
石垣島の桟橋経由で西表島の大原に向かった。
大原からまず、サシキマスオウの木を見に行こうと、仲間川の遊覧船に乗り込み
観光をした。その後、由布島に行こう!ということになり、水牛車で島に渡り
観光を終えて帰ろうとした。事件はその時起こった。
夕方、 大原発桟橋行きの船の時間が迫ってきた。
バス停には我々5人以外にも何人かの観光客が大原行きのバスを待っていた。
さて、バスが来たのでのろうと待ちかまえていたものの、そのバスは我々の前を
ちゅうちょなく通過していったのだった。
さて、我々は慌てた。ツアーの観光ばすも通ので、乗せてくれとお願いするが、
首を振りむなしく何台も大型バスは通過していった。

なぜ、路線バスは通過していったのだろうか・・・。どうも話によると、
都会と違い、たとえ路線バスであっても、手を挙げないとバスは止まって
くれないというのだ。とはいえ、バス停に客が(少なくとも10人はいたように
記憶しているが)いるのに、停止もせずに通過するものだろうか、と考えるのが
一般的であろう。
が、沖縄の離島あたりのバスは、手を挙げて止めないと停車してくれないらしい。
なので、車やバイク、自転車も使わず、公共交通機関を使った旅人さんは
気をつけた方がいい!というよりも、そんなことは常識なのかも知れない。

バス停では手を挙げてバスを止めましょう。

で、置いてけぼりをくった続きだが、当時西表島で唯一フィルムの現像やさんが
由布島のお店にあった。そこに現像しに来た地元のお兄さんのジェミニに
ヒッチハイク成功し、 5人が無理やり乗り込んで送ってもらった。
時間が若干あったので、西表野生動物保護センターに寄っていただき
観光案内までしてもらって無事帰路に着くことができた。
災い転じて福となす?小旅行となった。