●人頭税廃止百年記念の碑

仲筋井戸からンブフル展望台に向かうあたりにひっそりとたっています。
いまは昔、江戸時代に幕府や薩摩藩に厳しい税を課せられていた琉球王朝は
八重山の人たちに人頭税(じんとうぜい、にんとうぜい)を課していました。
男、女、子ども、高齢者にかかわらず、一定の身長に達すれば重い税を
払わなければなりませんでした。
男たちは米、女たちは、布で帯など差し出さなければならず、苦労してつくりました。
こうしたこともあって、子どもが大きくなることを 恐れていたのです。
妊婦に断崖絶壁の岩を飛び越えさせて、飛び越えられなければ死んで人減らしを
させる地域もあったそうです。
幕府も崩壊しても人頭税はまだ存続していました。
八重山でも廃止の運動が高まり、1903年(明治33年)にやっと廃止されたのです。
そのときの住民たちの解放の喜びは、言い尽くせないものだったことでしょう。
その喜びは100年たった今日にも伝えられてこの日が建立されたのでしょうか。
この地の歴史も学んでみたいものですね。